草刈り

2015年09月17日 09:26

氏神さまの森は市街地における貴重な手つかずの自然…と思っていました。

しかし、「ニッポンの里山」という番組を見ていて、手つかずの自然というより「手入れされなくなった里山」ではないか? という疑問が生じました。里山再生プロジェクトてなことをしている記事を読むとまずは下草刈りをして森の通気性をよくするらしい。

笹が生い茂ると、養分を独占し、植生の多様性も失われるそうです。蔓植物もそれなりに味わいがあるけれど、這い上られる木の方は弱ってしまう。

台風で枯れ木が倒れたりすると片づけるし、先月の境内清掃では、次の台風までにこっちの枯れ木も切り倒しとこう…とみんなで協力して作業しました。人が入ってくる森が、手つかずの自然というわけにはいかないわけです。それなら、落ち葉の下からどんどん伸びてくる笹もちょっと刈らせてもらってええんちゃう?

伸び放題にしておくと、落ち葉にたまった雨水が乾かないから蚊も増える。せっかくお参りに来られた方が、蚊に刺されるからもう行きたくないなんて思われたら、神社を支えるべき氏子として神様とご先祖様に申し訳ないんじゃなかろうか?

…と勝手にテンションあげて、村の先輩にも草刈りしてみたいという話をして了解を得たので刈ってみました。鎌でやったら値打ちがあるとは思いつつ、ガソリンエンジンの力を借りています。(熱心なんだかズボラなんだか、我ながら中途半端さに呆れる)

草刈りしながら拾った枯れ枝を集めたら、秋祭の神事や、初詣に来られる方を迎える焚き火に十分な量が集まりました。

主祭神の天照御魂神さまが心の広い方であることは壱千弐百年の歴史が証明済み。「良かれと思ってすることはやったらよろしい」と見守っていただけるよう、草刈りの前にお願いしてから作業しています。草刈りを始めたら、夏の間体調くずしていたお母ちゃんが、ちょっと元気だしてくれました。合理主義者の私ですが、これも励みになっています。

 

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